海外支援事業

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カンボジアのごみ山をなくす

アスノワは、日本で培ったリサイクルに関するノウハウをもとに、カンボジアで会社を立ち上げ、カンボジア人社員と共にごみ山に立ち向かっています。 また現在、国際協力機構JICAとカンボジアのごみ問題の解決支援を行っています。

アスノワはこの活動を通じて「アジアの国々からゴミ山をなくすこと」を最終目標としています。その足がかりとして2014年からカンボジア国スバイリエン市にて、市及び最終処分場と協力し、廃棄物中間処理施設を設置。さらに、市民のゴミ分別の教育と効率的な行政運営をサポートしています。

活動の背景

カンボジア国では、増加する人口に比例して排出される廃棄物量も年々増加しています。地方では廃棄物の中間処理施設が未整備で、適切な回収・選別等の処理も行われていませんでした。

スバイリエン市市役所でのヒアリングにおいても、市民の半数以上の家庭が有料のゴミ回収費用が払えていないことが分かりました。適切な廃棄物処理システムが導入されておらず、回収された 廃棄物が、中間処理、中継地点を経由・選別されないまま最終処分場(ゴミ山)に運ばれて 廃棄されている状態でした。

こうした現状を目の当たりにし、アスノワが100 年後も存続し「社会のありがとう」を集め続けるため、「地球益」のために、日本国内だけではなく、海外での活動も不可欠だと考え、カンボジアへの進出を決意しました。

アスノワとしての活動

アスノワでは、日本の事業においてミの捨て方のルール作り(選別の効率化)、ゴミ出しの場所(回収ルートの効率化)など市民教育におけるノウハウを有しており、事業を行う市行政と連携する経験を持っています。また、廃棄物の分別ルールの作成・周知のアドバイスや、定時性・効率関の高い廃棄物回収の実現することも可能です。

捨てられているゴミの中で20%〜30%はプラスチック資源になるものだということがカンボジアでの調査で分かりました。これを再生する技術も弊社は持ち合わせており、上手く行けば持続的なビジネスにできる点が私どもの強みです。

このノウハウを活かし、廃棄物の回収・中間処理・リサイクル資源の販売等にかかる事業展開を行うことで、再資源化技術と処理の仕組みを定着させ、スバイリエン市の最終廃棄物量削減やごみ山がもたらす異臭や汚水などによる環境汚染の軽減を目指しています。

現状では、誰もが目にしている環境が破壊されていく姿を何とかしなければという段階です。ただ、誰もが何とかしなければという気持ちは持っているものの、予算がとれないという現実問題があります。そこでまずは、ゴミのなかから価値があるものをつくっていこうという事業を考えて、取り組んでいます。